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 ◆水痘(みずぼうそう)

水痘とは、
 水痘ウィルスでおきる伝染病です。感染してから2~3週間で発症し、7~10日くらいで治ります。治るまでは、周りの人にうつす可能性があるので、自宅で静かに過ごしましょう。

症状
 発疹が全身に拡がり、かゆがります。頭皮にもできるのが特徴です。時には、口の中や目・陰部などにもできることがあります。
発疹の経過
 赤いはん点→米粒大の水疱(水ぶくれ)→小豆大の水疱→かさぶた
 この変化のスピードは速く、いろいろな段階の発疹が同時にみられます。
発熱がないことも多いですが、熱が出ても3~4日で治まります。まれに高熱を出すことがあります。

ワクチン接種時期
 1歳を過ぎればいつでも接種できます。
 みずぼうそうは、保育園、幼稚園など集団生活を始めると感染する確率が高くなるので、できれば入園前に接種を済ませましょう。

副反応
 接種後1~3週間後に、発熱・発疹がでることがあります。
 また、まれに接種直後から翌日に、発疹やじんましん、発熱などの過敏症状が現れることがあります。

予防接種の効果と必要性
 みずぼうそうワクチンの予防効果は、約70~90%程度と考えられています。逆に言えば、10~30%は接種をしていてもみずぼうそうにかかる可能性があります。
 もちろん、接種していれば、症状が軽くすむことが多いです。

接種料金
 当院での接種料金は6500円(消費税込)です。


水ぼうそう予防接種問診票(小児用)←こちらを印刷してお使いください。
水ぼうそう予防接種問診票(成人用)←こちらを印刷してお使いください。


◆ムンプス(おたふく)ワクチン
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは、
 ムンプスウィルスにより起こる感染症です。感染してからおよそ3週間後に発症し、治るまでに6~10日かかります。
腫れている間は他の人にうつしますので、自宅で過ごしましょう。

症状
 耳の下(耳下腺)が腫れて痛がります。たいていは両側とも腫れますが、片側だけの時もあります。腫れは1週間くらいで治まります。
 発熱は3~4日で落ち着きます。高い熱が続く時や、頭痛がひどく吐いたりする時は、髄膜炎の可能性があるので受診してください。
 まれにウィルスにより膵炎を起こしたり、女子では卵巣炎、男子では睾丸炎を併発することがあります。また、まれに片方の耳が難聴になることがあります。

ムンプスワクチンの接種時期
 12か月を過ぎればいつでも接種できます。
 通常、おたくふかぜの好発年齢は2~5歳ですので、それ以前に接種することがよいと思われます。
 また、おたふくかぜは保育園、幼稚園など集団生活を始めると感染する確率が高くなるので、できれば入園前に接種を済ませましょう。

副反応
 ワクチン接種後2~3週間以内に、数%に軽度耳下腺腫脹を起こすことがあります。
 また、まれにワクチン接種後の髄膜炎がありますが、0.1%以下と言われており、後遺症を残すことはほとんど無いと言われています。

効果と必要性
 おたふくかぜのワクチンの予防効果は、約90%程度と考えられています。

おたふくかぜ予防接種問診票(小児用)←こちらを印刷してお使いください。
おたふくかぜ予防接種問診票(成人用)←こちらを印刷してお使いください。



◆ヒブワクチン 
ヒブワクチンとは
 Hibとはヘモフィリスインフルエンザ菌b型という菌のことで、最近世界を脅かしたインフルエンザウィルスとは全く別のものです。
 このHibという菌が人から人へと飛沫感染し、肺炎や喉頭蓋炎、敗血症などの重篤な全身性疾患を引き起こします。なかでもHib髄膜炎は生後3ヶ月から5歳くらいまで(2歳未満が最も多い)の子どもたちがかかる、とてもこわい病気なのです。
 毎年約600人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっているといわれています。このうち、約5%は死亡、約25%に後遺症(聴覚障害、発達遅延など)がみられます。
 Hib髄膜炎は、初期症状が風邪と区別がつきにくく、また診断がついても耐性菌(薬剤に対して抵抗力を持っている菌)が増えているため、治療が難しくなっています。
 そこで、その予防のため、このワクチンが開発されました。

副反応
 接種部位の赤みや腫れ・発熱など軽微なものに留まり、極めて安全なワクチンです。

接種回数
 Hibワクチンは、現時点では公費ではなく、任意摂取(自己負担)となっています。
 お子様の年齢によって接種回数が違ってきます。
 望ましい接種スケジュールは、生後2~7ヶ月で開始し、4~8週あけて3回、その1年後に追加接種1回の計4回です。この時期は、3種混合ワクチン(DPT)の接種時期と重なりますので、同時接種することができます。
 その時期を過ぎた場合でも、以下のスケジュールで接種可能です。
・接種開始年齢が7ヶ月~12ヶ月未満の場合
→初回免疫:2回、追加免疫:約1年後に1回
・接種開始年齢が1歳~5歳未満の場合
→通常1回

◆新日本脳炎ワクチン 
日本脳炎とは
 日本脳炎ウィルスの感染によって起こる脳や脊髄の病気です。ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウィルスが増殖された後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田などに発生する蚊の一種)などがヒトを刺すことによって感染します。
 近年の患者は年間数名で、おもに中高齢者となっています。 しかしながら、平成18年9月に熊本県において、小児(3歳児)での発生が報告され、平成19年3月には広島県(発病は平成18年で推定感染地域は茨城県)において、19歳での発生が報告されています。


症状
 感染した後に症状なく経過する(不顕性感染)がほとんどですが、症状が出る場合は、6~16日の潜伏期間の後に、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発症し、光線過敏、意識障害、けいれんなどを生じます。大多数の方は無症状で経過するのですが、脳炎を発症した場合の死亡率は20~40%に達するといわれています。

日本脳炎ワクチン
 以前の日本脳炎ワクチンは、日本脳炎ウィルスをネズミの脳で増殖させた後、ウィルスを不活化し精製したものを使用していました。このワクチン接種後にADEM(急性散在性脳脊髄炎)を発症した例があり、厚生労働省はワクチンと副反応との因果関係が事実上認められたとして、2006年にワクチン接種の積極的勧奨を中止しました。
 その後、新しいワクチンの開発が待たれていましたが、2009年2月23日付でネズミの脳を使用しない新しい日本脳炎ワクチンの製造が承認され、同年6月から供給が開始されました。新日本脳炎ワクチンは、サルの腎臓からの培養細胞(ベロ細胞)で日本脳炎ウィルスを増殖させたものを取り出した後、ウィルスを不活化し生成したものです。

※新日本脳炎ワクチンの添付文書→ジェービックV

新しい日本脳炎ワクチンは安全ですか?
 国内ではベロ細胞を用いて製造される初めての医薬品であること、海外では他の細胞培養ワクチンにおいてADEMが報告されている等から、本剤の使用に当たっては、重篤な副反応に関するデータの収集および評価を行うこととされているところであり、今後も十分注意が必要であると考えられています。
平成22年1月15日、厚生労働省厚生科学審議会の小委員会は、副作用の程度や件数から「安全性が確認された」と判断しました。

日本脳炎の定期予防接種スケジュール
 予防接種法にもとづく現行の定期予防接種スケジュールは以下のようになっています。
第1期(3回)
初回接種(2回):生後6か月以上90か月未満つまり7歳5か月まで(標準として3歳)
          1〜4 週間の間隔で皮下に注射する
追加接種(1回):初回接種後おおむね1年後(標準として4歳)

第2期(1回)
9歳以上13歳未満
 第2期対象年齢の方で、第1期接種を受けていない、あるいは第1期が途中で終わっている方は第1期の接種を受けることができます。

日本脳炎のワクチン接種を受けるには
 お住まいの地域によって違いがあると思いますが、世田谷区では現在、第1期の3歳・4歳になるお子様に対して、予診票を発送しています。
 まだ、予診票が送られてこない方、あるいは第2期接種をご希望の方は、お住まいの地域の保健所にお問い合わせください。

第1期接種を受けられなかった7歳6か月~8歳はどうしたらよいのでしょうか?
 現時点では公費では受けられません。第2期接種対象となる9歳まで待っていただきたいそうです。

第2期の対象年齢で第1期として接種した場合、第2期接種はどうしたらよいでしょうか?
 第2期は、第1期追加接種後5(-10)年後が推奨されています。

☆当クリニックでは、東京都23区および狛江市、調布市、三鷹市に住民票がある方が、定期予防接種を公費(無料)でお受けいただけます。

日本脳炎予防接種について、下記にお問い合わせください。
世田谷保健所健康推進課 [TEL:03-5432-2445]
杉並保健所保健予防課 [TEL:03-3391-1025]
渋谷区地域保健課感染症対策係 [TEL:03-3463-2416]
調布市福祉健康部 健康推進課 [TEL:042-441-6100]
三鷹市健康福祉部 健康推進課 [TEL:0422-46-3254]
狛江市健康支援課 健康推進係 [TEL:03-3488-1181]

◆小児用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌とは、
 肺炎球菌は、子どもの細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、中耳炎などの主要な原因菌の一つです。
 5歳未満でのそれぞれの感染症の罹患は、
急性中耳炎→約420万人
肺炎→罹患率(10万人あたり)1970
敗血症→罹患率(10万人あたり)30.9
髄膜炎→罹患率(10万人あたり)2.9
とされています。
 肺炎球菌による細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎など(中耳炎を除く)を、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)と呼びます。

細菌性髄膜炎
 日本において毎年約1,000人の子どもが細菌性髄膜炎に罹患しています。
 主な原因として、細菌性髄膜炎の起因菌として、約30%が肺炎球菌、約60%がインフルエンザ菌b型(ヒブ)です。
細 菌性髄膜炎は早期の診断が困難な病気で、肺炎球菌による細菌性髄膜炎に罹患すると約7%が死亡、約40%に後遺症が残るという報告があります 。
また、肺炎球菌による髄膜炎は、ヒブによる髄膜炎より予後が悪い(後遺症発生率、死亡率が高い)ことが知られています。
 細菌性髄膜炎は、小児用肺炎球菌結合型ワクチンと、ヒブワクチンを接種することで、その多くを防ぐことができます。

プレべナー(Prevenar)とは、
 プレベナーは、約90種類ある肺炎球菌の血清型のうち小児において侵襲性肺炎球菌感染症を引き起こすことが多い7つの血清型(4、6B、9V、14、18C、19F及び23F)を選んでワクチン化したものです。国内における侵襲性肺炎球菌感染症の約80%は、プレベナーに含まれるこの7つの血清型の肺炎球菌によって引き起こされています。
 海外臨床試験では、プレべナーの投与により侵襲性肺炎球菌感染症の発症を95%減少させました。
 プレべナーは2000年に米国で販売されて以来、世界97カ国で販売、41カ国で定期接種されています。
接種対象
 2か月以上9歳以下の乳幼児
接種スケジュール
2~6ヵ月齢(標準スケジュール、合計4回接種)
初回免疫:27日以上の間隔で3回接種
追加免疫:12~15ヵ月齢
7ヵ月齢~12ヵ月齢未満(合計3回接種)
初回免疫:27日以上の間隔で2回接種
追加免疫;12ヵ月齢後
12ヵ月齢~24ヵ月齢未満(合計2回接種)
60日以上の間隔で2回接種
24ヵ月齢~9歳(1回接種のみ)
副反応
 国内臨床試験での主な副反応は、注射部位紅斑(71~80.7%)、注射部位硬結・腫脹(64.5~71.8%)、37.5℃以上の発熱(18.6~24.9%)、易刺激性(11.2~20.4%)、傾眠傾向(10.7~21.5%)などでした。
 米国での市販後2年間にみられた有害現象は他のワクチンと同等の頻度で、販売後の2000万例以上の調査では特異的な副反応の報告はありません。
同時接種について
プ レべナーは三種混合ワクチン(DPT)、ヒブワクチンと同時接種可能です。
 3本同時接種の場合、片腕に2.5cm以上の間隔をあけて2本を接種し、反対の腕に残りの1本を接種します。

パンフレット
こちらをクリックしてご覧ください。
表(PDFファイル)
(PDFファイル)

●こちらもごらんください。
子供と肺炎球菌.jp
プレべナー.jp

◆不活化ポリオワクチン 
●ポリオとは 
 ポリオとはエンテロ(腸管)ウィルス属のポリオウィルスによって発症する感染症で、正確には急性灰白髄炎という病気です。また、手足が麻痺して動かなくなることから小児麻痺とも呼ばれています。

●経口生ポリオワクチン(OPV)
 1950年代から米国では2種類のポリオワクチンが開発されました。
Salkらが開発した不活化ポリオワクチン(IPV)と、Sabinらが開発した弱毒経口生ポリオワクチン(OPV)です。OPVは弱毒ポリオウイルスSabin株を生きたまま調整しているため、接種者あるいは接触者にポリオ様麻痺が稀に生じることがあり、VAPPと呼ばれています。  
 IPVでは、ポリオウイルス強毒株をホルマリンで死滅させているためVAPPは発症しません。
 VAPPは世界的にOPV投与の200万~300万に1人の割合で発症しています。
 我が国では1950年代には毎年1500-3000例のポリオ患者が発生し、1960年に北海道、1961年には九州で大流行の兆しを認めたため、OPVを緊急輸入し、1963年から国産OPVの2回投与が行われています。
このワクチンの普及により、1980年を最後にポリオの自然発症(野生株)を根絶しました。

●経口生ポリオワクチン(OPV)の問題点
 OPVは前述したようにVAPPが避けられません。
 我が国では1971年~2000年の間にVAPPが33例発症しており、接種者および接触者を含めた発症率は200万当たり1人の割合となっています。
 接種者については、初回投与のみでは230万当たり1人、2回接種を含めた全体では370万当たり1人と、初回投与の方がVAPPの発症頻度は高くなっています。
 今年度もすでに5月に東京都で1例、生ワクチンによるポリオ感染が報告されています。
東京都感染症週報 (2011年第19週 5月9日~5月15日)

急性灰白髄炎 1件:
患者で、ワクチン由来株(ポリオウイルス3型)が検出された。年齢は5歳未満、推定感染地は国内、推定感染経路は経口感染であった。

●不活化ポリオワクチン
 以前から、日本でも不活化ポリオワクチンの導入が検討されてきました。第16回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会で、やっと国内メーカーによる製造承認の予定が発表されましたが、いつから接種可能になるのか、開始時期は以前として未定のままです。
 また、現在国内メーカーにより開発されているのは、ジフテリアなどの3種混合ワクチン(DPT)にポリオ不活化ワクチンを加えたワクチンです。これは、現在の3種混合ワクチンを未接種の乳児が対象となり、すでに3種混合ワクチンの接種が始まっている乳児や、経口生ポリオワクチンの初回接種が終わっている乳幼児は対象外となってしまいます。厚生労働省は、単独のポリオ不活化ワクチンの開発も国内メーカーに働きかけるとしていますが、いつから可能になるのか不明です。

●副反応
 この接種によりワクチン関連麻痺性ポリオが発生することはありません。
 海外のデータによる副反応は、接種部位発赤、接種部位疼痛、注射部位のしこり、発熱など他のワクチンと比較しても大差がない軽微なものとなっています。

●注意事項
 「IMOVAX Polio」は、世界中で使用されている安全性の高いワクチンですが、日本での認可を受けていないため、国の保証はありません。
 輸入業者独自の「輸入ワクチン副作用被害救済補償制度」が適用されます。

●接種スケジュール
 現在、日本で認可された不活化ポリオワクチンがないため、医療機関によって接種スケジュールは異なっています。
 当院では、次のような接種スケジュールをお勧めします。


・ポリオワクチン未接種の乳幼児(計4回)
第1回目(生後3か月-)
第2回目(1回目から4-8週後)
第3回目(2回目から4-8週後)
第4回目(3回目から6~18か月後)

・生ワクチンを1回接種済みの乳幼児
第1回目(生ワクチン接種8週後-)
第2回目(1回目から4-8週後)
第3回目(2回目から6~18か月後)

・昭和50-52年生まれの方
第1回目 
第2回目(1回目から4-8週後)

●予約方法・予約開始時期・接種開始時期
 9月6日より、電話予約も開始しました。上記のご説明文をよく読み、不活化ポリオワクチンのメリット・デメリットを十分ご理解された上で、お申込をお願いいたします。

電話予約された方は、以下の問診表をA4サイズで印刷しご記入の上、当日クリニック受付に提出してください。
不活化ポリオ予防接種問診票(小児用)
不活化ポリオ予防接種問診票(成人用)

◆ロタウィルスワクチン 
●ロタウィルスとは ロタウイルスはレオウイルス科に属するウイルスで、下痢を起こした患児から1973年に初めて発見されました。電子顕微鏡で車輪のような形に見えることから、このウイルスはラテン語の「車輪」を意味する「ロタ(rota)」と名付けられました。

●感染ルート
 ロタウイルス胃腸炎は主に糞口経路により伝播します。患者の便1mL中には、1兆個ものロタウイルス粒子が排出されます。ウイルスの便中排出は、発症前から始まり、発症後最長57日間持続することが報告されています。口から侵入したウイルスが小腸上皮細胞に付着して感染した後、1、2日の潜伏期間を経て発症します。


●症状 ロタウイルス胃腸炎の主な症状は、嘔吐、下痢(非血液性の水様便)、発熱などで、その持続期間は4~7日です。
 また、当初軽度にみえた症状でも、嘔吐や下痢による脱水や、痙攣などが急に発現・進行することもあり、時間外救急外来などでの処置や入院治療が行われることも少なくありません。
 なお、機序には未だ不明な点もありますが、ロタウイルス胃腸炎では、痙攣、腎不全、脳炎・脳症を合併する例も報告されています。

●疫学
 ロタウイルス胃腸炎は衛生状態に関係なく、ほぼ100%の子どもが5歳になるまでに1度は感染するとされています1)。また、もっとも重症化しやすい乳幼児の急性感染性胃腸炎といわれ、日本においては、推計すると毎年120万人が発症し、8万人近くがロタウイルス胃腸炎により入院しています。

●治療
 現在ロタウイルスに対する抗ウイルス療法はありません。ロタウイルス胃腸炎の治療は体液管理を中心とした支持療法および対症療法です。
 経口補液(ORS:Oral Rehydration Solution)にはNa,K,Cl,クエン酸塩,ブドウ糖などが含まれており、脱水およびその合併症の管理に有用です。しかし、経口での水分補給が難しい場合は経静脈輸液を用います。


●海外におけるロタウィルス導入のインパクト
 ロタウイルスワクチンは、導入した国にさまざまなインパクトを与えました。まず、下痢により入院する乳幼児の数の大幅な減少がみられました。特にロタウイルス胃腸炎の流行期にその傾向があり、接種率の高い年齢層と相関していたことから、乳幼児の急性胃腸炎の原因としてロタウイルスが大きく関与していることが示唆されました。さらに、ワクチンは接種後2~3年間にわたり十分な予防効果を発揮していることが示されました。
 また接種を受けていない子どもたちの間にも効果がみられたことから、接種率が低くても、集団レベルでの予防効果が期待できることもわかりました。
 ロタウィルスワクチンの導入効果-疾病予防効果-


●ロタウィルス予防ワクチンとは
 ロタウイルス胃腸炎予防ワクチンは、ロタウイルスの病原性を弱めてつくられた経口生ワクチンで、甘いシロップ状に仕上げてあります。ワクチンは、チューブ式の小さな容器に1回分が入っていますので、それを赤ちゃんに飲ませて接種します。

 ワクチンを接種すると、赤ちゃんのおなかの中でロタウイルスに対する免疫がつくられます。そのため、ロタウイルスに感染しても胃腸炎を発症しない、または発症しても点滴や入院が必要になるほどの重症化をほとんど抑えられることが国内外の臨床試験などで確かめられています。また、胃腸炎を起こすロタウイルスには年や地域で流行がありますが、免疫がつくと、流行のタイプに関係なく赤ちゃんがロタウイルスから守られることも確かめられています。


●用法・用量
(1) 接種対象者・接種時期
 生後6週から初回接種を開始し、少なくとも4週間の間隔をおいて2回目の接種を完了する。遅くとも生後24週までには接種を完了させることまた、早期産児においても同様に接種することができる。
(2) 接種方法
 1)本剤は経口接種だけに限り、絶対に注射してはならない。
 2)接種直後にワクチンの大半を吐き出した場合は、改めて本剤1.5mLを接種させることができる。
(3) 他のワクチン製剤との接種間隔
 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔をおいて本剤を接種すること。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。

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